日本でも屈指の腕を誇る版画職人さんの工房に伺いました。
小学生の頃に学校で木版画をやっただけでそれ以降版画とは接点がなかったのですが、
先日この職人さんの版画を見て驚きました。
インクが何十にも重なって出される立体感や空気感。とても緻密で細かい制作過程。
そしてその職人さんの素晴らしさは、原画を描かれたアーティストの気持ちをしっかり
くみ取ってリトグラフを作成されるところ。脱帽です。
お互い共通する趣味があり、版画のことからはじまり、写真、音楽の話と盛り上がりました。
版画を刷るとき、写真を撮るとき、音楽を奏でるとき。
どれも共通する感覚、とらえ方があるようです。
職人さんの話される版画への考え方、音楽への考え方
どれも自分はとても共感できる内容ばかりで話に花が咲きました。
写真を撮っていて画面に何か要素が足りない。もしくは多い。
そんなときは時に頭の中で昔やっていた音楽に置き換えて、
何の音を増やそう?どの音を減らそう?
どうしたらまとまるか。と音楽に置き換えてみたりします。
そういった過去の経験が今の自分の写真にも活かされています。
過去があっての今の自分、今の自分は未来の自分なんですね。
本物の職人さんの仕事をみて沢山気づきをもらいました。